Shenequa Golding著「A Black Girl in the Middle: Essays on (Allegedly) Figuring It All Out」
ジャマイカ系移民の家庭で育った黒人女性ジャーナリスト・ライターが、家族や友情、アイデンティティ、セクシュアリティなどについて書いたエッセイ12本をまとめた本。
わたしが特におもしろいと思ったのは、外見やキャリアがシャニークゥアという「ゲットーな」(と見下される)名前とミスマッチしているせいで経験する、主に黒人コミュニティからの余計な「助言」についての話や、家族の女性のなかで自分だけお尻が小さいことを気にしていたのにブラジリアン・バット・リフト(お尻の整形手術)が流行って白人女性にまで負けてしまったという話とか。いっぽう、食事のあと彼氏が勝手にお皿を洗ってくれていてはじめて「これが対等な関係か」と気づいた話とか、いろいろあって男性とのセックスをやめてしまった話など、これこそ異性愛の悲劇 だよなあと。