Imani Perry著「Black in Blues: How a Color Tells the Story of My People」
法学者・作家としても著名な黒人女性研究者が、アフリカ大陸とアメリカの黒人の歴史において「黒」とともに「青」という色がどのように関わってきたか掘り起こす連作エッセイ。青い染料を使ったアフリカの伝統的な衣装から現代の電子機器に欠かせない鉱物のコバルト、奴隷制のもと白人所有者とのあいだに生まれた青い目の黒人の子どもたち、ブルース音楽やジャズにおけるブルー・ノート、そして黒人に暴力を振るう警察の制服のなど、黒と青の交差が次々と印象的な表現で綴られる。この本のすごさは説明しても無理なので読んで。