Drew Harvell著「The Ocean’s Menagerie: How Earth’s Strangest Creatures Reshape the Rules of Life」
海洋生態学の著名研究者による、無脊髄動物についての本。スポンジ（海綿動物）、サンゴ、ウミウシ、巨大貝、タコ、クラゲ、ヒトデなどの動物について、著者自身が参加してきた調査の話とともに、生態の謎から最新研究まで紹介。
意外が生物が体内でいろいろな成分を作っていたりあるいは食べたり他の種と共生したりして人類の役にたつ薬品や素材を備蓄しています！的な話は、行き過ぎると人類のためになるかどうかで生物が評価されているようで不愉快に感じることもあるのだけれど、本書は著者の海の生きものに対する愛が溢れているのでその点安心。海の生きものが好きなわたしの中でもかなりお勧め。著者の前著「Ocean Outbreak: Confronting the Rising Tide of Marine Disease」は読んでないけど、海の生き物のあいだで起きた新たな感染症によるパンデミックとそれを止めようとする研究者たちの戦いについての本らしく、是非読んでみたいと思った。
