Sheldon Pearce著(編?)「Changes: An Oral History of Tupac Shakur」

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Sheldon Pearce著(編?)「Changes: An Oral History of Tupac Shakur

2Pacの人生を綴った新しいオラルヒストリーの本。去年のBLM運動の盛り上がりでかれの曲Changesがアンサムになった、という繋がりで出たみたいなんだけど、ちょっとがっかり。オラルヒストリーということで、かれを知る人たちの証言で全体が構成されているのだけど、たまたま近くにいただけでそんなに深く知らない人が多い気がするし(かれが撃たれたときに搬送された病院の医者とか)、地の文なしに証言の羅列で話が進んでいく。それでいてすでによく知られたエピソード以上のことはあんまりない。さらに、なぜかかれの名前の由来であるインカ帝国のトゥパク・アマルについての記述が挟み込まれて両者の生涯を比較するかのような仕組みだけどうまくいってない。ってちょっとどころかかなりがっかりだなこれは。