著者はノースダコタ州で2016年末に起きたパイプライン建設への反対運動やそれに続く先住民の抵抗運動のリーダーの一人。ニューメキシコ大学アメリカ学部に所属する研究者でもある。ラコタ（いわゆるスー族の一部）の立場から南北ラコタ州のミズーリ川沿岸地における白人の侵略と条約違反、そして抵抗の歴史を綴っている。パイプライン反対運動の展開そのものについては以前紹介したKatherine Wiltenburg Todrys著「Black Snake: Standing Rock, the Dakota Access Pipeline, and Environmental Justice」のほうが詳しく書かれているけれど、より長いスパンの歴史をラコタの歴史観を踏まえて紹介しているのはこっち。まあどちらも読んで。
