Keach Hagey著「The Optimist: Sam Altman, Openai, and the Race to Invent the Future」
ウォール・ストリート・ジャーナル記者による、OpenAIのサム・アルトマンの伝記。
とはいえOpenAI設立以降の(というかY Combinatorを率いて以降の)話は既によく知られているし、同時期に出版されたKaren Hao著「Empire of AI: Dreams and Nightmares in Sam Altman’s OpenAI」でも読んだばかり。OpenAIの当初の理想とそこからの乖離や理事たちのあいだにアルトマンに対する不信感が広まった経緯などはこれまでにも(著者自身の報道記事を含め)伝えられていたとおり。
なので、わたしの興味を引いたのは幼少期の嘘か本当かわからない神童みたいな逸話と、高校時代にゲイとしてカミングアウトした際の親とのやり取りあたり。あと、どうでもいいけど個人的にツボった箇所は、はじめての起業をしたばかりのアルトマンが友人同士で位置情報を共有するソーシャルアプリLooptをアップルにプレゼンしようとしたところ、スティーヴ・ジョブズがいつのも黒タートルネックじゃなくてTシャツにショートパンツで登場した、という部分。なにそれレアキャラゲットじゃん!と思ったけど、アルトマンも驚いたとのこと。いや本当にどうでもいいけど。