Eugenia Cheng著「x+y: A Mathematician’s Manifesto for Rethinking Gender」

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Eugenia Cheng著「x+y: A Mathematician’s Manifesto for Rethinking Gender

数学者が考えたジェンダー論。具体的には著者が専門とする圏論をジェンダーに適用し、「男性」「女性」という身体的カテゴリをめぐる社会的認識を「ingressive」「congressive」という行動パターンの傾向による区分に読み替えることでジェンダーの解体を試みている。この本ではこのコアなアイディアがこれでもかと繰り返されるのだけど、いまひとつその利点がよくわからない。というか数学的な概念を持ち込む利点がわからない。けれど著者があまりに自信満々なんで、もしかしたら数学者からみれば説得力があるのかもしれない…