Carlos Lozada著「What We Were Thinking: A Brief Intellectual History of the Trump Era」

What Were We Thinking

Carlos Lozada著「What We Were Thinking: A Brief Intellectual History of the Trump Era

ワシントン・ポストの書評者が、トランプ時代を象徴する本を150冊読んでテーマごとにまとめた本。賛否双方のトランプ関連本のまとめかと思ったらもう少し範囲が広くて、「見放された田舎の白人層」「人種差別とアイデンティティ」「MeToo運動」「フェイク」「保守主義」「混沌するホワイトハウス」「民主主義の危機」などさまざまなテーマにおいて、トランプ時代に出版された本を網羅しつつ「トランプ時代のインテリは何を考えていたのか」を明らかにする。個々の本の扱いについては、しょーもないツッコミみたいな感じもあるんだけど、これだけ集めると「ああ、そういう時代だったな」と記憶を新たにされる。出版されたのは2020年の大統領選挙直前だけど、いまでも読む価値がある本とそうでない本の差が開いている気がする。