Uri Gneezy著「Mixed Signals: How Incentives Really Work」
人々に行動を変えてもらうための正しいシグナルを発するための方法についての著名な行動経済学者の本。ちなみに著者は有名なイスラエルの保育園での実験で知られている人。
職場の同僚と協調しろ、長期的な視野を持てと言いつつ、個人の成績や短期的な業績で従業員を評価するなど、伝えているメッセージとインセンティヴの仕組みが一致していないことはよくある。本書はそういったシグナルの混線の問題から入り、シグナル理論や行動経済学などを通し、昇給を求めるための交渉などの場面で実際に相手に行動を変えてもらうために有効なメッセージの方法、そして自分自身の変えたい行動を変えるためのアドバイスを提供する。