Amir Raz著「The Suggestible Brain: The Science and Magic of How We Make Up Our Minds」
神経科学者にして手品師でもある著者が、人間の脳がどのように暗示の影響を受けるか説明する本。手品師としての逸話と科学的研究の紹介がうまく合わさっていておもしろいなと思っていたら、終盤になるとプラシーボ効果からのつながりで鬱病の治療についての提言など医療のあり方についての議論が進み考えさせられた。けど、著者自身は本書を読んだ読者が中途半端に実践しようとしておかしなことにならないよう気を配って書いているのに、短くまとめて影響があったらいけないので、不用意なことは書けない…