Melissa Etheridge著「Talking to My Angels」
60歳台に入ったレズビアンの伝説級ロックミュージシャン、メリッサ・エスリッジの二冊目の自叙伝。大麻を入れすぎたクッキーを食べてトリップしたことをきっかけに人生を振り返った著者が、家族との関係や過去のうまくいかなかった恋愛関係を見直し、コロナウイルス・パンデミックのなか薬物のオーバードーズで亡くなった若い息子の生と向き合う。
オーディオブック版は単なる本の音声化ではなく一つの作品としてプロデュースされており、著者自身がその渋い声で朗読しているばかりか、本で引用されている曲がギター弾き語りで聴けるほか、最後には本書の象徴的な曲がフル・アコースティック・バージョンで収録されているのでお得感たっぷり。メリッサかっこいい。息子の死後はじめて世界に向けてパンデミック中に自宅に設置したスタジオから中継したHeal M.E. ConcertはYouTubeで観ることができる。